「鉄道地質 with 避難場所」は、地質を知ることで鉄道旅行の楽しみを広げ、災害に備えた旅行の安全・安心の向上に役立つアプリです。
https://geospot.sakura.ne.jp/railway/geoviewplus/
概要
昨年公開した地質で鉄道を楽しむアプリ「鉄道地質」に、鉄道沿線の避難場所を表示する機能を追加しました。
列車に乗りながら沿線の地質を知るという基本機能に加えて、沿線の地質見学ポイントや防災上役立つ情報などを集めて表示できるようになると、さらに便利なアプリになると考えました。そこで、今回はまず避難場所情報を利用できる機能の追加を行いました。旅先で災害に遭遇した場合、避難場所がどこにあるのか分からず不安になるかもしれません。「鉄道地質 with 避難場所」を利用することで、沿線の避難場所が見つけやすくなり旅の不安を解消するのに役立つことが期待できます。
使い方
- ブラウザでアプリ(https://geospot.sakura.ne.jp/railway/geoviewplus/)を開くと、乗車中の鉄道路線または最寄りの駅のボタンが表示されます(a.上部)。これをタップすることで、路線図が表示されます。
- 検索窓から駅名や路線名による検索ができます(a)。検索結果(b)から目的の路線や駅をタップすると、路線図(c)が表示されます。
- 過去の廃線になった路線や駅も検索できます。スライダ(a.中部)で検索対象年を選び検索してください。(1950年から2017年)
- 路線図の表示画面では、沿線で見られる地質が確認できます。路線図の背景には、地層・岩石の種類で色分けした帯が表示されます。帯の横幅は地層のできた時代の古さを表しています。右に長いものほど古い時代の地層であることを示します。
- 路線図をスクロールすると、沿線の避難場所を示すアイコンが表示されます。避難場所アイコンをタップして、避難場所の詳細情報を表示(d)できます。詳細情報の中のリンクから地図アプリを開いて、路線上の駅から避難場所までの経路を確認することができます。
- 路線の駅と避難場所の関係を、ネットワーク図で表示(e)できます。
- 沿線に分布する地質の Top 10 が見られます(f)。
避難場所データについて
避難場所の情報には、国土地理院「指定緊急避難場所データ」を利用しています。これは、全国の市町村等から国土地理院に提供された「指定緊急避難場所」の情報を集約したものです。
このアプリでは、鉄道路線から一定の距離内にある指定緊急避難場所データをを取得して、路線図の横に避難場所アイコンとして表示します。ここでは「一定の距離」の値として、路線ごとの駅間隔の平均距離を使用しています。ただし、平均駅間隔の長い路線については、徒歩での移動を考慮して路線から4km以内のものに限定して避難場所データを取得しています。
避難場所アイコンの水平方向の表示位置は、路線から避難場所までの距離に対応しています。また、路線図上でのアイコン位置は、避難場所に最も近接した線路上の点としています。避難場所からの最寄り駅の判定には、この点からの路線経路に沿った距離を使用しています。
このため、最寄り駅として表示した駅が、通常の地図上では最寄りでないことがあります。また、実際に歩くことのできる経路を考慮すると、別の駅の方が適していることもあります。これらの点に注意したうえで、参考情報としてご利用ください。また、避難場所データとして利用している国土地理院のデータについても、市町村等の最新の状況を反映していない場合がありますので、最新情報については当該の市町村にご確認ください。
利用しているオープンデータ
- 日野市オープンデータ「避難所一覧、避難場所一覧」
http://www.city.hino.lg.jp/opendata/ - 国土地理院「指定緊急避難場所データ」
http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/hinanbasho.html - 国土数値情報「鉄道時系列データ」
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-N05-v1_3.html - 産業技術総合研究所地質調査総合センター「日本シームレス地質図V2」
https://gbank.gsj.jp/seamless/